今では海外でも人気な日本の寿司ですが、現在は回転寿司チェーン「スシロー」が中国で爆発的な人気を獲得しているようです。
そんな、「スシロー」が中国で爆発的な人気を獲得している理由は？
また、日本と中国の関係的に撤退などしないのでしょうか？
ということで今回は、「スシロー」が中国で人気の理由と、今の状況でも撤退しない理由を考察していきます。
目次
スシロー中国人気の理由?なぜ北京で撤退しないか考察!
スシロー中国･北京で人気の理由
人気理由:中国人の嗜好に合わせた
「スシロー」が中国で人気な理由は生食の割合を少なくし、中国の嗜好に合わせて加熱魚介類を充実させたことが理由のようです。
さらに中国では「冷たいもの」「生もの」を避ける傾向が強く、マグロや大トロのような日本で人気の生魚よりも炙りサーモンやボイル海老、焼き系メニューのほうが圧倒的に支持されています。
スシローはこの文化的嗜好を徹底的に研究し、生魚を半分以下に抑えつつ、加熱魚介類や非海産物メニューをバランスよく組み合わせる構成にすることで現地化に成功しました。
加えて、たこ焼きやラーメンなど日本では「寿司屋では珍しい」部類のメニューもあえて取り入れ、中国の外食文化に自然に溶け込むスタイルを実現しています。
さらに月替わりのサービスメニューを5～8元という低価格で提供し、安さと満腹感の両方を満たす戦略も人気を支える大きな理由になっています。
生ものが苦手な人でも楽しめる幅広いメニュー構成のおかげで、家族連れから若者まで気軽に利用しやすい点も大きな強みです。
こうした徹底したローカライズ戦略こそが、スシローが中国で高い人気を維持する最大の要因と言えるでしょう。
人気理由:人材育成による精鋭で直営店展開
「スシロー」は人材育成が整っており、経験を積んだ精鋭たちがいることで直営店で行うネックを解消し、日本同様の美味しい寿司を提供しているのも人気の理由です。
さらにスシローは海外でもフランチャイズ方式を採用せず、あえて日本と同じ直営スタイルを貫くことで、品質とブランドイメージをそのまま再現できる体制を整えています。
日本で店舗運営を経験した社員が現地に赴任し、スタッフ教育からオペレーション管理まで一貫して指導するため、どの国でも「日本のスシローそのまま」の味とサービスが実現できているのです。
また、現地法人の経営陣が徐々に現地採用のスタッフへ移行していく仕組みを作り、現地文化を踏まえた組織づくりにも成功しています。
これを可能にしているのが、努力と成果を正当に評価し、アルバイトから社長まで登り詰めることも可能な圧倒的な人材育成システムです。
国内で100店舗以上を統括する営業部長経験者が海外法人の代表として派遣されるため、巨大事業を管理してきたマネジメント力がそのまま海外展開に活かされています。
こうした強固な人材基盤があるからこそ、海外店舗でも安定した運営と高品質の寿司提供が可能となり、スシローの信頼と人気の大きな要因となっています。
結果として国内の成功が優秀な人材を育て、その人材が海外躍進を支える好循環が生まれ、これからの海外展開にもさらなる期待が高まっているのです。
人気理由:香港で経験した他国文化の対応
「スシロー」は以前に出店していた香港で経験を経て、北京などの他国の文化を理解して運営スタイルを確立したのも人気の理由となっています。
さらに中国本土への展開では、まず広州・深セン・成都と南部から北上する形で進出し、地域ごとの食文化やライフスタイルに合わせた店舗づくりを実践していきました。
北京1号店では、日本にはない大人数向けの個室を導入し、家族や友人で食事を共有する文化にしっかり対応しています。
また、大型タッチディスプレイ「デジロー」を設置することで、デジタル慣れした北京の若者層にアピールし、効率的な注文体験も提供しました。
半数以上を10元で提供する価格設定も評価され、品質とコスパの高さが現地の大衆層にしっかり刺さっているようです。
日本の人気ネタがそのまま受け入れられ、香港で培った多文化対応のノウハウが大きく活かされていることがスシロー成功の基盤と言えるでしょう。
スシロー中国･北京で撤退できない理由は人気すぎるから?
今の世界情勢的にも緊張が高まる中、中国で撤退しない･できない理由は、これだけ「スシロー」は人気すぎて強制排除すれば支持を脅かす可能性があると思われます。
スシローの整理券を巡っては、オンライン予約が即埋まり、店頭ではダフ屋まで出るほどの異常な需要が発生しており、一般客は5時間待ちになるケースも珍しくありません。
さらに、北京の店舗では1カ月先まで予約枠が満席で、「北京で最も予約が取れない店」とまで呼ばれるほどの存在感を放っています。
中国全体ではデフレ懸念による消費不振が続く中でも、スシローの“コスパの良さ”や“楽しさ”が強く支持されており、撤退すればむしろ反発を招く恐れもあると言われています。
同じく人気の「くら寿司」「はま寿司」も出店を加速しており、日系飲食チェーンの需要が依然として高いことが見て取れます。
こうした背景から、スシローは中国市場を簡単に手放すどころか、むしろ今後も強い存在感を維持し続ける可能性が高いと考えられます。
スシロー中国人気の理由?なぜ北京で撤退しないか考察!まとめ･感想
「スシロー」が中国で爆発的な人気の理由は、中国の嗜好に合わせてメニューを編成しつつ、変わらない日本の味にするため人材育成もしっかりしていたことが理由のようですね。
そして、人気すぎて店頭ではダフ屋まで出るほどの異常な需要が発生しているので、これはいくら中国でも市民を無視して排除しづらそうですし撤退しなくても良さそうですね。
こうした背景を踏まえると、スシローの中国展開はまだまだ成長余地があり、今後も大きな存在感を放ち続けそうですね。
